スペアタイヤまたは応急用タイヤを搭載しているおクルマについては、タイヤがパンクしたときに以下の手順で交換してください。
タイヤ交換の際は、安全に作業ができる場所へ停車してから行ってください。
なお、応急用タイヤはタイヤがパンクしたときに応急用として一時的に使うタイヤです。
お早めに標準タイヤへ交換してください。
以下の交換方法はエクストレイル(T32)です。
車種・仕様により異なる場合があるため、該当車種の取扱説明書をご確認ください。
(日産公式サイト) 取扱説明書
交換手順
タイヤ交換する前の準備
- 地面が固く平らな場所に車両を移動させます。
- パーキングブレーキをかけます。
- セレクトレバーを「P(パーキング)」位置に入れます。
- キースイッチ(電源ポジション)をOFFにします。
- 必要に応じて、非常点滅表示灯を点滅させ、停止表示板(または停止表示灯)を置きます。
- 人や荷物を降ろします。
- 工具、ジャッキ、スペアタイヤを取り出します。
<注意>
- タイヤ交換をするときは、軍手などを着用して作業してください。
- 走行直後はホイールナットを直接触らないでください。
走行直後はホイールナットが熱いため、火傷やケガをする恐れがあります。
工具、ジャッキ、スペアタイヤの格納場所
工具、ジャッキ、スペアタイヤは、ラゲッジルームに格納されています。

ジャッキの使いかた
ジャッキにジャッキハンドルバーとジャッキハンドルをセットします。
ジャッキを使って車両を持ち上げるときは、正しい位置にジャッキを設置してください。

<警告>
- ジャッキアップしたときは絶対に車両の下に入らないでください。
ジャッキが外れると、重大な傷害につながる恐れがあり非常に危険です。
<注意>
- 工具、ジャッキを使ったあとは、元の場所に収納してください。
車室内に放置すると思わぬ事故につながる恐れがあります。
- ジャッキハンドルを回すときは、ジャッキハンドルバーをしっかり握って回してください。
ジャッキハンドルバーが回転中に外れると、思わぬケガをする恐れがあります。
- ジャッキハンドルバーは、確実にジャッキハンドルの穴に差し込んでください。
ジャッキハンドルバーが確実に差し込まれていないと、外れて思わぬケガをする恐れがあります。
- ジャッキアップ中はエンジンを始動しないでください。
クルマが発進し、重大な傷害につながる恐れがあります。
ジャッキアップポイント
以下の矢印の位置がジャッキアップポイントです。

<注意>
- ジャッキは必ずこの車両専用のものを使い、他車のジャッキは使わないでください。
また、この車両専用のジャッキは他車に使わないでください。
- ジャッキはタイヤ交換またはタイヤチェーンの脱着以外には使わないでください。
- 平坦で硬いところに駐車して作業してください。
- 使用前にパーキングブレーキをかけ、セレクトレバーを「P」にしてください。
- 輪止めなどでクルマを固定してください。
- ジャッキの上下に台やブロックなどを入れないでください。
- 人や荷物は必ず車から降ろしてください。
<アドバイス>
ジャッキアップポイント以外のところにはジャッキをかけないでください。車体が変形する恐れがあります。
タイヤ交換のしかた
1. 交通の妨げにならず、安全に作業ができる地面(平坦な硬い場所)に停車し、人や荷物を車から降ろします。
<注意>
- やわらかい地面の上ではジャッキアップしないでください。
ジャッキが倒れ、事故につながる恐れがあります。
- やむをえず傾斜地で作業する場合は、ジャッキをかける位置と対角線の位置にあるタイヤの下り側に輪止めをし、クルマが動き出さないようにしてください。
<知識>
- 輪止めは標準で搭載されていませんので必要に応じて準備してください。
なお、輪止めはタイヤを固定できる大きさの石、木片などで代用できます。
- スペアタイヤを置くときは、ラベル貼付側を上にしてください。
2. ジャッキをかける位置と対角線の位置にあるタイヤに輪止めをします。
輪止めは前輪をジャッキアップするときは後輪の後ろ側、後輪をジャッキアップするときは前輪の前側に置きます。

3. フルホイールカバー付車は、工具に布などを当てて、ホイールカバーを傷つけないように外します。

4. スペアタイヤをジャッキ近くの車体の下に置きます。

5. ホイールナットレンチで、すべてのナットを反時計回りに約1回転ゆるめます。

<注意>
- 応急用タイヤは、ラベル貼付側が外側になるように取り付けてください。
逆に付けると他の部品と当たり、思わぬ故障につながる恐れがあります。
- ナットを取り付けるときは、ナットやボルトにオイルやグリースなどを塗らないでください。
走行中にナットがゆるみ、タイヤが外れる恐れがあります。
- ジャッキを下げるときは、ジャッキハンドルとジャッキハンドルバーを両手でしっかり握って回してください。
回転中に外れると、思わぬケガをする恐れがあります。
- タイヤを取り付けたあとは、必ず異常が無いか確認してください。
しばらく走行したあと、ナットのゆるみや車体の振動などの異常がないか確認してください。
6. ジャッキの上部がジャッキアップポイントに接触するまで、ジャッキを矢印の方向に手で回します。

7. ジャッキハンドルを回して、タイヤと地面が少し離れるまでジャッキアップします。

8. ナットを外し、パンクしたタイヤを外して車体の下に置きます。

9. ハブの取付面とホイール裏側の取付面を布でよくふき、スペアタイヤを取り付けます。

<注意>
- 取り付け面が汚れたまま取り付けないでください。
取り付け面が汚れたまま取り付けると、走行中にナットがゆるみタイヤが外れる恐れがあります。
<アドバイス>
- タイヤを地面に置くときは、ホイール表面を上にして置いてください。
- ホイールナットレンチを足で踏んで回したり、パイプなどを使用して必要以上に締め付けないでください。
ボルトが折れる恐れがあります。
- 応急用タイヤには、ホイールカバーは取り付けられません。
- パンクしたタイヤをスペアタイヤ格納部に入れると、クランプは取り付けられません。
また、ラゲッジルームのボードが持ち上がった状態となります。
10. ナットのテーパー部が、ホイール穴のシート部に軽く当たるくらいまで、時計回りに回して締め付けます。

11. ナットを、図の順序で2~3回に分けて締め付けます。

12. ジャッキを下げます。 さらにナットを手順11.の締め付け順序で十分に締め付けます。
ホイールナット締め付けトルク:108N・m(11kg・m)

13. パンクしたタイヤや使用した工具、ジャッキなどをラゲッジルームに格納します。
※応急用タイヤは、すぐに標準タイヤに戻してください。
<アドバイス>
標準タイヤにホイールカバーを取り付けるときは、エアバルブの位置を合わせてください。
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