• No : 61407
  • 公開日時 : 2022/11/30 00:00
  • 更新日時 : 2025/02/03 15:13
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セレナ(2023/04~・GC28型) プロパイロット2.0について教えて。(概要・仕組み・設定時期・設定可能車速・注意事項)

回答

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概要 仕組み 設定時期 設定可能車速 注意事項

概要

プロパイロット2.0は高速道路、または自動車専用道路での渋滞や長時間走行などのシーンで、ドライバーの運転をサポートをする走行支援システムです。
これまでのプロパイロット機能に加えて、ドライバーがハンドルを確実に操作できる状況下において、ハンズオフ走行が可能となります。
また、ナビで目的地を設定することで、ルート上にある高速道路の出口に向かうための運転操作を支援します。

プロパイロット2.0は3D高精度地図データとクルマに搭載しているカメラやセンサーの情報をもとに、高精度にクルマの動きを制御します。

<注意>

プロパイロット2.0はドライバーの運転操作を支援するためのシステムであり、 自動運転システムではありません。
安全運転を行う責任はドライバーにあります。

プロパイロット2.0がサポートする機能

車速・車間制御機能
  • 先行車がいないときはアクセルを自動でコントロールし、ドライバーが設定した車速内で走行します。
  • 先行車がいるときは先行車との距離を保つよう自動でアクセルとブレーキをコントロールし、ドライバーが設定した車速内で追従走行します。
    さらに、渋滞中などで先行車が停車した場合は次のシステムが作動します。
    ◇自動的にブレーキをかけて停止します。
    ◇自車が完全に停止した場合、ドライバーがブレーキペダルを踏むことなく停止状態を保持します。
    ◇先行車が発進した場合、ドライバーがレジュームスイッチを押すかアクセルペダルを軽く踏むだけで追従走行を再開します。
  • 前方にカーブがあるときにカーブの大きさに応じて減速します。
  • 標識検知機能により、検出した速度を設定車速にすることができます。
    標識検知機能の詳細は、以下のFAQをご確認ください。
    (FAQ) セレナ(2022/12~・C28型)(2023/04~・GC28型) 標識検知機能について教えて。(概要・設定時期・検知種類・検知標識別の概要・設定方法)
車線維持機能
  • 白線のある道路を走行中、直線やコーナーで自車が車線の中央を走るようステアリング操作を支援します。
  • ドライバーが常に前方に注意し、道路・交通・自車の状況に応じて、ただちにハンドルを確実に操作できる状況下においてハンズオフ走行ができます。
車線変更支援機能
  • 方向指示器を作動させると、ステアリングを制御して、車線変更に必要なハンドル操作を支援します。
追い越し支援機能
  • 設定車速よりも遅いクルマを前方に検出するとドライバーに追い越しを提案し、ドライバーがスイッチを押すとハンドルと方向指示器を制御して追い越し操作を支援します。
ルート走行支援機能
  • ルート走行を開始すると、追い越しや分岐など、ルート上にある高速道路の出口までの走行を支援します。
  • 目的地を設定しているときに、ナビのルートに従って走行するために必要な車線変更地点に到達すると車線変更を提案し、ドライバーがスイッチを押すとハンドルと方向指示器を制御して車線変更操作を支援します。

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仕組み

3D高精度地図データ 360度のセンシング ドライバーモニター ヘッドアップディスプレイ

3D高精度地図データ

ルート情報に加えて高速道路の形状をセンチメーターレベルの細かさでデータ化した地図データで、すべてのレーンの区分線情報と速度標識・案内標識などの情報を含んでいます。
さらに、カメラによる映像で自車と3D高精度地図データを結びつけるための画像情報をプラスして、正確かつレールに乗っているような安心感のある走行を実現します。

3D高精度地図データはGNSS※1によって計測した自車位置情報を用いています。

  • ※1GNSSとは、Global Navigation Satellite System(グローバル ナビゲーション サテライト システム)の略で、GPSに代表される全地球測位衛星システムです。
    通常、GNSSによる位置精度は10~15mの誤差を有しますが、センチメータ級の精度が必要な測量などで用いられる高度な技術によって自車走行レーンまで正確に特定します。

<参考>

3D高精度地図データはダイナミック マップ プラニングが道路形状測定と線図という共通情報をもとに、ゼンリンがフォーマット化と独自の情報(中央分離帯・制限速度など)を付加したものを使用しています。

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360度のセンシング

カメラ・ソナー・レーダーからの情報をもとに白線や標識、周辺のクルマを検知します。

△仕組み TOP / △TOP

ドライバーモニター

運転席側Aピラーにある専用カメラでドライバーの居眠りや長時間のわき見などを検知します。
居眠りやわき見をしているとシステムが判断した場合は音と表示で警告し、ドライバーが警告に応じない場合はさらに強い警告をしたのち減速し停止します。

ドライバーモニターの詳細は、以下のFAQをご確認ください。
(FAQ) ドライバーモニターについて教えて。(概要・設定車種・設定方法)

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ヘッドアップディスプレイ

車速や走行支援システム、ナビのルートガイドなど、さまざまな機能の作動状態をフロントガラスに投影します。
走行中に前方視界からの少ない視線移動で運転情報と周辺情報を同時に確認できます。

ヘッドアップディスプレイの詳細は、以下のFAQをご確認ください。
(FAQ) ヘッドアップディスプレイについて教えて。(概要・設定車種・Q&A)

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設定時期

型式 設定時期 適用
GC28 2023(令和5)年4月 「e-POWER車」フルモデルチェンジ ~ LUXIONに標準装備

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設定可能車速

ハンズオン(インテリジェント クルーズコントロール)走行は、車速30~135km/hの範囲で速度設定ができます。
なお、メーター表示で135km/hまで設定できますが、メーター誤差を考慮したもので実際の速度は120km/h以下となります。

プロパイロット2.0のハンズオフ走行は、制限速度+10km/hの範囲で車速設定ができます。

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注意事項

プロパイロット2.0は、検知しない障害物や正しくシステムが作動しない場合があります。
詳細は車両取扱説明書の「プロパイロット2.0に関する注意事項」をご確認ください。

(日産公式サイト) 取扱説明書 / 簡単早わかりガイド

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