• No : 8987
  • 公開日時 : 2007/09/07 00:00
  • 更新日時 : 2021/12/06 16:07
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キャラバンバン(2007/08~2012/06・E25型) DPF警告灯が点灯した場合の対処方法を教えて。

回答

DPFとは PM燃焼(DPF手動再生)手順 PM燃焼(DPF手動再生)の中断 注意

DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)とは

DPFは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるPM(粒子状物質)を捕集し、除去を行うシステムです。
通常走行中はDPFで捕集したPMは自動的に燃焼処理されますが、下記のような低速で短距離の走行が繰り返されるような場合には、DPF内のPMが自動で燃焼されないことがあります。

  1. 車速15km/h以下の走行しか行わない場合
  2. 頻繁に(10分以内に)エンジンのON/OFFを行う走行
  3. 1回の走行が10分以内で、GO/STOPを頻繁に行う走行
  4. エンジンが暖まる前に、目的地に到着する走行

このような場合はPMの自動処理が難しくなり、メーター内のDPF警告灯が点灯したり、インストルメントパネルにある「DPF手動再生スイッチ兼ランプ」が点滅しやすくなります。(異常ではありません。)

DPFランプが点灯した場合は、手動でPM燃焼(DPF手動再生)を行ってください。

なお、PM燃焼(DPF手動再生)処理後でも上記のような低速での短距離走行を継続すると、100km以内の走行間隔でDPFランプが再点灯を繰り返す場合があります。(異常ではありません。)

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PM燃焼(DPF手動再生)手順

DPF警告灯が点灯、DPF手動再生スイッチ兼ランプが点滅した場合は、手動でPM燃焼(DPF手動再生)を行ってください。
DPF警告灯が点灯しても直ちに問題はありませんので、安全な場所に移動の上、手動PM燃焼(DPF手動再生)処理を開始してください。

DPF警告灯 DPF手動再生スイッチ兼ランプ
DPF警告灯 DPF手動再生スイッチ
 

① 風通しが良く、燃えやすいものがなく、周囲に人がいない場所に車を停める

PM燃焼(DPF手動再生)処理は風通しの良い屋外の広い場所で行ってください。
排気ガスを吸い一酸化炭素中毒になるおそれがあり、危険です。
また、PM燃焼(DPF手動再生)処理中は高温の排気ガスが排出されます。
周囲に人がいないこと、枯れ草、紙、木材、油などの燃えやすいものがないことを確認してください。

  • 必ず車を停めて、アイドリング状態で手動PM燃焼(DPF手動再生)を行ってください。
    走行中にDPF再生スイッチ兼ランプを押しても作動しません 。
  • PM燃焼(DPF手動再生)は、エンジンが温まっている状態で行ってください。
 

② パーキングブレーキをかける

  • パーキングブレーキを確実にかけてください。
    ・M/T車:シフトレバーを「N(ニュートラル)」位置にする。
    ・A/T車:セレクトレバーを「P(パーキング)」位置にする。
  • アクセルペダル、クラッチペダル(M/T車)は踏まないでください。
    PM燃焼(DPF手動再生)処理中に、アクセルペダルまたはクラッチペダル(M/T車)を踏むと処理が中断されます。
 

③ DPF手動再生スイッチ兼ランプを押す

DPF手動再生スイッチ兼ランプを押すとランプが点滅から点灯に変わります。
エンジンの回転数が上がり、PM燃焼(DPF手動再生)処理が始まります。

DPF手動再生スイッチ

  • PM燃焼(DPF手動再生)処理中に、排気管から白煙が出ることがありますが、異常ではありません。
    また、白煙は排気ガスとは異なる臭いがしますが、異常ではありません。

<手動再生終了>

約20分経過すると自動的に終了します。

  • PM燃焼(DPF手動再生)時間は、エンジンの暖まり方やPM捕集量により、多少前後します。

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PM燃焼(DPF手動再生)の中断について

  • 手動でのPM燃焼(DPF手動再生)中に、アクセルペダルまたはクラッチペダル(M/T車)を踏むとPM燃焼(DPF手動再生)作業が中断されます。
  • PM燃焼(DPF手動再生)中に、やむを得ず走行する場合は、通常どおり走行することは可能です。
    走行すると、PM燃焼(DPF手動再生)作業は中断し、DPF手動再生スイッチ兼ランプの表示が、点灯から点滅に変わります。
    走行後、PM燃焼(DPF手動再生)作業を、もう一度やりなおしてください。

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注意

  • DPF警告灯が点灯したまま長い間走行し続けると、DPF手動再生スイッチ兼ランプを押しても、PM燃焼(DPF手動再生)ができない場合があります。
    その場合は、日産販売会社で点検を受けてください。
  • PM燃焼(DPF手動再生)は、DPFや排気管、および排気ガスが高温になりますので触ったりするとやけどの原因となります。
    また、枯草や紙くず等燃えやすいものが近くにあると火災の原因になります。

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