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概要
DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)システムは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるPM(粒子状物質)を捕集し、除去を行なうシステムです。
通常は、DPFで捕集したPMは自動的に除去されますが、以下のような低速での短距離走行が繰り返されるような場合には、DPF内のPMが自動で除去されないことがあります。
- 車速15km/h以下の走行しか行わない場合
- 10分以内のエンジンON/OFFを頻繁に行う走行の場合
- 1回の走行が10分以内で、発進/停止を頻繁に行う走行の場合
- エンジンがあたたまる前に、目的地に到着する走行の場合
このような場合、PMの自動除去が難しくなり、メーター内のDPF警告灯が点灯したり、インストルメントパネルにあるDPF手動再生スイッチが点滅しやすくなります。
DPF警告灯が点灯した場合は、手動でPM除去(DPF手動再生)を行ってください。
なお、PM除去後でも、上記のような低速での短距離走行を継続すると、100km以内の走行間隔でDPFランプが再点灯を繰り返す場合があります。
DPF警告灯 |
DPF手動再生スイッチ |
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PM除去の手順
<注意>
PM除去は風通しの良い屋外の広い場所で行ってください。
排気ガスを吸い一酸化炭素中毒になるおそれがあり、危険です。
また、PM除去中は高温の排気ガスが排出されます。
周囲に人がいないこと、枯れ草、紙、木材、油などの燃えやすいものがないことを確認してください。
- DPF警告灯が点灯、DPF手動再生スイッチが点滅した場合は、風通しが良く、可燃物や人がいない場所にクルマを停車してください。
PM除去は、アイドリング状態およびエンジンが温まっている状態で行ってください。
- M/T車はシフトレバーをニュートラル位置、A/T車はセレクトレバーをパーキング位置にし、パーキングブレーキを確実に掛けてください。
アクセルペダル・ブレーキペダルは踏まないでください。
- DPF手動再生スイッチを押してください。
DPF手動再生スイッチを押すとランプが点滅から点灯へ変わり、PM除去が始まります。
PM除去は、約30分で自動的に終了します。
終了後、DPF警告灯およびDPF手動再生スイッチが消灯します。
<参考>
- DPF警告灯が点灯した状態で走行し続けると、DPF手動再生スイッチを押してもPM除去ができない場合があります。
PM除去ができない場合は、販売店へご相談ください。
- 手動でのPM除去中にアクセルペダルまたはブレーキペダルを踏んだり、DPF手動再生スイッチを押すと手動PM除去は中断されます。
中断した場合は、PM除去をもう一度やり直してください。
- PM除去中でもやむを得ず走行したい場合は、通常通り走行することは可能です。
ただし、PM除去は中断され、DPF警告灯が消灯せず、DPF手動再生スイッチの作動表示灯が点滅します。
走行終了後、PM除去をもう一度やり直してください。
- DPF手動再生スイッチが点滅した状態でスイッチを押しても点灯に変わらない場合、一度エンジンを停止して約30秒後にエンジンを再始動してからPM除去をもう一度やり直してください。
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